|
■神経内科とは?
神経内科とは,脳・脊髄・末梢神経・筋肉の障害によって起こるさまざまな病気を専門とする診療科と定義されています。頭痛やめまいのような身近にみられる症状から,突然の意識障害や麻痺といった救急疾患まで,さまざまな症状が診療の対象となります.
次のような症状が出てきた場合、神経内科を中心として総合的な判断のもと治療が必要になってきます。
・手や足に力が入りにくい
・ 身体が動かしにくく、動作が遅い
・ 言葉がうまくしゃべれない
・ くりかえす頭痛がある
・ 身体の一部または全体がけいれんする
・ 手足が勝手に動く
・ 突然意識がなくなる
・ 他人から歩き方がおかしいと言われる
・ 筋肉がだんだんと細くなってきた
・ 足の先がジンジンとしびれる
・ 物忘れがひどい…など
■病気解説
【脳卒中】
脳卒中の症状は意識障害、運動障害(半身が動かなくなる)、感覚障害(半身の感覚が鈍くなる)、平衡障害(ふらつき)、けいれん(大脳皮質が障害された場合)、視野障害(後頭部が障害された場合)、視力障害(眼の動脈が詰まった場合)、頭痛(出血した場合)、痴呆(多発性の脳卒中 の場合)などがあります。症状としては、運動障害(片麻痺)が最も多くみられます。
脳は各部分の働きが異なり、やられる場所によって症状が異なります。例えば、運動の中枢がやられれば反対側の半身(右脳であれば左半身)の麻痺が、感覚の中枢では反対側の半身(右脳であれば左半身)の感覚障害がおこります。運動性言語中枢がやられると他人の言っていることを理解できても自分ではしゃべれなくなります。感覚性言語中枢がやられると他人の言っていることが理解できなくなります。
脳卒中は、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血に分けられます。脳梗塞とは脳の動脈が詰まって血の流れが悪くなり、脳がやられてしまうものです。昔から、脳溢血という言葉がありますがそれは「血が溢れる」、つまり脳出血の事です。
【脳梗塞】
脳梗塞には3つの型があります。
1)大きな動脈の動脈硬化によって血栓が出来て詰まるもの。
2)心臓に出来た血栓が流れて来て詰まるもの。
3)脳の細い動脈が高血圧のために細くなって詰まってしまうもの。
【脳出血】
ひどい高血圧の状態が長く続きますと、血管が壊死(腐った状態)になり、破れてしまい、脳出血がおこります。破れるほどのひどい高血圧でなければ詰まってしまいます。このように細い動脈の病変による脳梗塞と脳出血は親戚
の関係にあります。
【くも膜下出血】
くも膜下出血は動脈の分かれ目の所にできた瘤が破れたものです(先天的なものだろうといわれています)。血圧が高いといつもここに圧がかかり、だんだん大きくなったり、天井の部分が薄くなってきて、ついに破れてしまいます。
【パーキンソン病】
パーキンソン病は脳の特定の部位、すなわち中脳の黒質や大脳の線状体に変性がおこると、体の筋肉が固くなり、動作がのろくなります。また、じっとしている時に手や足などに震えがきたり、姿勢を保つのが難しくなります。
原因はまだはっきり解明されていませんが、脳の神経伝達物質の一つである「ドーパミン」という物質が、パーキンソン病の患者さんでは早く減少してしまう、ということが分かってきました。現在、神経伝達物質のバランスを取る薬、ドーパミンを脳の中に吸収しやすい形で飲む薬、また、残っているドーパミン神経細胞の連絡網を強化してあげる薬などがあり、投与方法も工夫され、かなり良い状態で日常生活が送れるようになりました。
しかし、薬を長期に使用する際の副作用や、薬効低下など、まだまだ完全ではありません。
|